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トムヤムクン がん抑制に効果あり
(平成12年12月18日 読売新聞 朝刊より引用)

京大教授ら研究 香味野菜に有効成分
タイを代表する料理の一つ、辛いエビ入りスープ『トムヤムクン』に極めて高い抗がん
作用のあることが京都大、近畿大、タイのカセサート大学の十七日までの研究で分か
った。
研究者は同スープに使われる生薬には、これまで知られているベータカロチン、ビタミ
ンCより抗がん作用の高い物質が含まれており、がん予防に有効な料理としている。

京都大農学部の大東肇教授(食品生命科学)らは、タイの消化器系のがん発生率が、
日本をはじめ他のアジアや欧米諸国に比べて半数以下であることに着目。
タイ人が料理などに多用する香辛料やハーブなど百十二種類の食材について、体内の
過酸化を抑制する効酸化作用や、がん細胞を抑制する作用などについて調べた。
その結果、トムヤムクンの独特の味、風味を演出するのに欠かせない香味野菜のナン
キョウ(タイショウガ )、レモングラス、カフィライム(コブミカン)の葉に著しい抗がん作
用があることを発見した。

ナンキョウ、カフィライムの葉は生薬としても使われ、ベータカロチンンの数十倍から百
倍の効酸化作用がある。
またレモングラスも消化器系がんを引き起こす細菌などの殺傷能力が高いことを確認
した。

研究チームのカセサート大学のスラワディ博士は『さらに研究が必要だが、これらの成
分は比較的少ない量でもがん抑制効果のあることも分かっており、他のビタミンも豊富
なトムヤムクンはとても健康的な料理と言える』と話している。